中国の沿海部では、ずっと昔から一つの迷信が盛んでいます。それは、食卓で丸ごとの魚料理を食べる時、絶対に魚をひっくり返してはいけないということです。それがなぜかというと、魚をひっくり返すという動きは、ひっくり返される船のイメージと繋がるので、漁民が多い沿海部では不吉の予兆と思われるからです。
私の生まれ育った内陸部では、漁民の数がそんなに多くないので、そういう風習はありません。私自身もそれをただの迷信だと思っています。今までの二十数年の人生で、数え切れないほど魚をひっくり返したけど、何も起きなかったのが一番の証拠です。教育が発達してきた今の社会では、たとえ沿海部でも、恐らくこの迷信にこだわり続けているのは老人しかいないと思います。
一方、たとえ迷信でも、歴史と文化の一部として見られるべきものではないかと、私は思います。科学技術のない時代で、漁民の家族たちは天に祈って、彼らの無事帰還を願った証として、この迷信は数千年の時間を見届けたのです。そういう意味も含めて考えたら、たとえ迷信でも暖かく見えるようになりました。

フーさん、すばらしいですね!迷信の多くは、今の世の中から
ReplyDelete考えるとちょっと「ばかばかしい」ものが多いかもしれません。
でも、漁師の無事を祈って、縁起を担ぐ(えんぎをかつぐ)家族の
気持ちは今も昔も変わりませんよね。フーさんのブログを読んで
私も気がつきました。ありがとう!